2015.10.09 (Fri)
みなさんこんばんわ。
本日は少々ブログに書こうかちょっと迷ったくらいアレなものをお見せします。
海賊版もしくはパチモンと思われる代物を計らず入手しました。
では、続きからどうぞ〜。
まず現物を見せる前に、海賊版とは何かというのをwikiからの引用で簡単に。
海賊版(盤)は英語だとブートレグ(Bootleg)とも言います。
〜wikiから〜
ブートレグは、著作権(一般には複製権)などの権利を無視して製造・流通される違法、非合法な製品。すなわち、著作権者の許諾を得ずに無断で制作・製造され不当に販売されることから、製作者(個人・法人・組織・集団などの形態は問わない)や販売者(一般的には「販売店」や「取扱店」など)に全利益が分配されてしまう。
結果、著作権使用料が著作権者に支払われず、アーティストの印税もそれを受け取るべき演奏者や歌手に支払われることがない。また、CDやレコードなどの製品化(商品化)する権利を有するレーベル会社などの利益も直接、間接的に損なう結果となる。
こうした非合法商品が発売される背景として、単に非合法製作者の営利目的の他、当該地域において合法的にコンテンツが販売されていないことや合法コンテンツが粗雑な内容であるなど合法ビジネス上の失敗もある。
ブートレグ (bootleg) の本来の意味は「密造酒」または「密売酒」である。これは、かつて密造酒を入れたスキットルをブーツに忍ばせて扱ったことに由来する(「boot」+「leg」)。なお、海賊版(海賊盤)の正規の表現は、パイレーツ・エディション (pirated edition) である。単なる物真似・模倣や、偽物一般の表現としては「コピーキャット (copycat)」と呼ばれる。それらの中には海外で著作権者の許可を得て正規品として発売したケースもある。
日本語では、レコードやCDなど音楽関連に限り、パイレーツ版でもブートレグ版でも「海賊盤」という表記が使われることが多いが、これは、レコード盤のイメージから来る日本の音楽業界固有の表現である。
なお英語版の記事では、音楽の違法編集版を主題にブートレグの記事を構成しているが、ブートレグという単語自体は、元は俗語とはいえ既に一般化しており、特に音楽に限定した用語ではない点に注意を要する
〜wiki引用ここまで〜
簡単に言うと海賊版とは著作権者に無許可で作られた違法コピー品です。
この「海賊版(盤)」という言葉は映画館によく足を運ばれる方なら上映前のCMなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。
海賊版とは主に映像作品や音楽、PCソフトなどが主ですが、実はプラモデルのような玩具に分類される商品でも横行しているようです。
玩具では微妙に見た目を変えて売ったりとしてる模造品、パチモンも海賊版と呼ぶこともあるようです。
例えば一昔前に流行ったファービー。あれも出た当時は親御さんが見間違えて買ってしまうほどそっくりな見た目のニセモノが蔓延しました。(ちなみにベイブレードが流行したときも正規品のパチモンが横行していたようです。)
話がちょっと逸れてしまいましたね。
私が今回うっかり入手してしまった件の物がこちらになります。



これです。一見SDガンダムシリーズの商品に見えますね。
恐らくSDガンダムのBB戦士シリーズ SDガンダム三国伝をパクったのでしょう。
パッケージには「秦始皇 贏政 」と記載されておりますが、箱の周囲には三国伝のイラストっぽいものや写真が印刷されていて中国語で色々書かれてます。
当然SDガンダム三国伝シリーズでは秦始皇 贏政というキャラは商品化されておりません。
ちなみに贏政とは歴史上の人物で、中国の始皇帝の名のようです(間違えてたらすみません)。
私がこのパチモンを入手した経緯をお話しますと、SDガンダム三国伝シリーズは海外でもそれなりに人気だったシリーズでもあり、海外のイベントでしか売られていない製品もあったのです。
なので中古ショップで投げ売りされてたこれを見つけ、てっきりそっちの物だと早とちりして買ってしまったというわけです(パチモンと気づかず買ってしまった完全に私の落ち度です)。
さて、この箱絵を見渡すと、なんとどこにもバンダイのロゴがありません。
箱の上部分に書いてあるロゴ名で検索しても出ませんでした。
なのでこれは非正規品のものであるとわかりますね。
正規品であれば必ずメーカーのロゴがありますから。
ではさっそく中身を見ていきましょう。



ランナー。
PCパーツやシールまで正規品そっくり。
ですがプラスチックの質が思いっきり違います。
黒ランナーは微妙にラメ加工されています。
色分けもまるでされていません。
パーツの元ネタは天熾鳳司馬懿サザビー、天翔龍孔明νガンダム、ガンダム大将軍(イボルブ版)、郭嘉ヴァサーゴ、姜維ガンダム、呂布トールギスといったところでしょうか。

ちなみに取説は天熾鳳司馬懿サザビーのものにも記載されているコミックワールドがそのままでした。
ご丁寧なことにこの取説にもバンダイのロゴがありませんでした。
では、組み立ててみましょう。

まずランナーの構造が違います。
三国伝シリーズのプラモデルは、タッチゲートという道具を使わなくてもパーツがランナーから取れる構成になっています。
しかしこのパチモンはタッチゲートではなく、普通のプラモデルと同じゲートです。
そのくせプラが固く、薄刃ニッパーで切り取ってもゲートが白化しました。


足。孔明のものと比較すると明らかに違いますね。
正規品は色分けがされているのでディテールがはっきりしていますが、パチモンは単色成形でその上モールドがはっきりしていません(正規品のガンプラにもそういう欠点を抱えるものはありますが、これはそれ以下)。

足裏の名前スタンプはいっちょまえに再現してます。
しかし、そこ以外は非常に簡素な造りです。

腕。
こちらは天熾鳳司馬懿のものにそっくりですが、よく見ると肩の宝玉の数が減ってたり鎧の造形が微妙に変わってます。
これもやっぱりモールドがのっぺりしていてディテールがはっきりしていません。


兜。こちらも司馬懿のものにそっくりですが、くっきりしてないモールドでそのくせパーツの噛み合わせが悪くて組むのに手間取りました。


兜飾り。
これも天翔龍孔明のものとそっくりですが、孔明のはクリアパーツが使われているのでパチモンとの見分けは簡単ですね。
パチモンのは簡素になっていて他の部品ほどではないにしろこれもモールドが一部成形しきれてません。

郭嘉ヴァサーゴの腕鎧に関しても言わずもがなですね。
モールドどころか成形不良でバリが残ってます。


とりあえず組み立て。
この時点でまったく色分けされていません。
黒ラメ一色。
正規品と同じ位置に接続穴が見受けられますが、まったく入りませんでした。
三国伝シリーズは一部武将を除いてシリーズを揃えて組み替え遊びが出来るようになっているはずなのでそれができないということは完全にニセモノですわこれ。

孔明νガンダムと比較。
可動範囲はほぼ同じですがプラスチックの材質がまるで違いますね。


武器は天熾鳳司馬懿サザビーに付属する剣とそっくりなものが付属。
しかし比べてみると成形の精度差が一目瞭然です。

パチモンはモールドがもったりしており、柄の太さも違うので持ち手にすらギチギチで持たせにくい有様でした。
そして正規品よりもヒケだらけです。

鎧を装備して完成。
2色ですね。



天熾鳳司馬懿サザビーと比較。
司馬懿と同じ外見ではあるものの、よく見ると微妙に再現しきれてない部分が多く見受けられます。

例えば天熾鳳司馬懿サザビーにはこのように肩鎧をバックパックに組み替え、付属のパーツで魔装形態になるのですが・・・・・。

パチモンの方は軸のサイズが全く合っておらずできませんでした。

肩には取り付けられるようですがね。
以上、ガンプラの海賊版でした。
ここまで書いておいてなんですがこれの場合海賊版と呼ぶべきなのかパチモンと呼ぶべきなのかちょっと悩みました。
こうした非正規品を間違って買ってしまったのは私の落ち度ですが、正規品と比べるとそのガバガバな精度がはっきりと分かりますね。
この手のニセモノを買わないようにするにはやっぱり買う前に確認し、調べることが一番です。
ガンプラに限らず、ヤフオクでは度々こうしたニセモノが出品されているようなので気をつけましょう。
中古ショップで買ってしまった私も今後は気をつけないとなぁ・・・(戒め)。
それではまた〜。
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